曽祖父が三度も建て替えをし、代々受け継いできた家に住むT様。「家を自分の代で家を取り壊したくなかった」という責任感と、「このまま残していくだけでは快適な暮らしができない」という思いのなか、住友不動産に現場調査をご依頼いただきました。調査によって、永い年月を経た木組造りに、ほとんど歪みのないことが判明。そうした伝統的工法の凄さに感動され、古民家再生というご決断をされました。

「年齢を重ねるとやはり落ち着くのは、和の雰囲気」と仰るご主人が選ばれたデザインコンセプトは和モダン。天井裏に隠れていた梁を見せ、日本庭園や山並みの眺望を楽しめるよう、広縁や浴室の窓を大きくしました。また明るいダイニングを中心に各部屋を配置し、家の中を移動しやすくしました。さらにオール電化を採用するなど、古民家ならではの落ち着きと、現代の暮らしの快適さを、ご夫婦二人で楽しんでおられるそうです。