古民家には基礎がなく、玉石などの上に乗っているのが一般的です。基礎補強には大きく分けて3つの工法があります。床下で柱をつなぐ足固めの補強。外部の土台をコンクリート布基礎への変更。建物を別の場所に移動し、基礎をすべて新設する曵屋。それぞれの状態に合わせて、最適な基礎補強を行います。
古民家の弱点のなかでも大きな部分を占めるのが、地震に対する安全性です。全体のバランスを見ながら耐力壁(構造用合板)を追加設置、またはコボット補強と呼ばれるステンレスのロッドを用いた補強などをすることによって、地震に耐えうる建物にします。
雨漏りの原因となりやすい茅葺きの屋根を瓦に葺き替えたり、また土葺き瓦と呼ばれる非常に重量のある屋根を、比較的軽量な金属葺きなどに変更することが出来ます。建物の重量を軽くすることで、地震の影響を軽減することも可能になります。